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  • 執筆者の写真上町カウンセリングオフィス

カウンセラーの選び方 3つのポイント


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カウンセリングを受けてみたいと思っても、どんな風に選べばよいのか、どんなカウンセラーがよいのか、と途方に暮れてしまう人は多いのではないでしょうか。


カウンセリングや心理療法を行う資格として臨床心理士や新しく国家資格となった公認心理師がありますが日本では心理臨床に関する専門的な教育を受けていてもいなくてカウンセリング、心理療法を行うことが法的に可能です。


世の中には心理カウンセリングに携わる仕事をする人が本当にたくさんいます。心理臨床の教育を受けた人、自身の経験をもとにカウンセリングを行う人、カウンセラーであることを謳うたくさんの資格。こんなにたくさんのカウンセラーたちの中から一体どうやって自分に合う人を選べばよいのでしょうか。



ここではカウンセラーの選び方について3つのポイントに分けて私の考えをお示ししてみたいと思います。



①どんな資格を持っているか


カウンセラーがどのような資格を持っているかは1つの目安となるでしょう。民間の資格として実績のある臨床心理士や国家資格である公認心理師を持っているということは少なくとも定められた専門的なカリキュラムをこなし試験に合格したということですから。


けれども資格を持っているから良いカウンセラーかというとそんなことはないでしょう。資格はあくまでも基礎的な部分です。カウンセリングや心理療法は人間関係を基盤として心の働きや在り方を理解し変化を目指していくものなのでその人がどんな人かというのも大切な要素です。



②どんな訓練を受けているか


カウンセラーは訓練、研鑽を続けていくことが必要な職業です。読書や研修会等への参加、専門領域の研究に加え、他の臨床家からの助言・指導であるスーパービジョンやコンサルテーションを受けることも重要です。またカウンセラーがカウンセリングや心理療法を受けることもカウンセラー自身の心的な成長や訓練のために重視されています。


そのカウンセラーがどんな訓練を受けてきたか調べてみること、質問してみることは良いカウンセラーに出会うためのポイントの1つと言えるでしょう。「失礼ではないか?」と気にすることはありません。カウンセリングを受けてみようかと考えている方がカウンセラーの訓練内容を知りたいと思うのは自然なことです。ちゃんとした答えが返ってこないカウンセラーや質問したことで気分を害するようなカウンセラーは避けた方が無難です。



③1番最初に話した時の印象


これは直感や感覚です。「もっと話してみたい、聞いてほしい」と思うのか、「あまり気がすすまないな…」と思うのか。あなたの感覚を信頼してください。あなたがカウンセラーに持つ最初の印象には言葉にならない様々な要素が含まれているはずです。


カウンセリングのプロセスの中ではカウンセラーが以前と違って感じられることがあります。これは「転移」という言葉で説明される心の動きです。カウンセラーとあなたとの関係の中に色々なものが表現され始めているのです。このようなプロセスが始まっている場合はすぐにカウンセラーを代えたりせずにその違和感について話し合うことが大切です。


しかし初対面であまり気がすすまない場合はカウンセリングを受けるかどうか再検討する必要があるでしょう。その後も気持ちに大きな変化はないかもしれません。時間とお金を無駄にしないために、カウンセリングを受けることで新たな傷つきが生まれないように、あなたの感覚を大切にしてください。



以上、私の考える「カウンセラーの選び方」についてお伝えしてみました。「カウンセリングを受けてみようかな」と思ったらまずはどんなカウンセラーがいるのかを調べてみましょう。


私はカウンセリングを受けることはとても意味のあることだと考えています。皆さんが自分にとって「意味がある」と思えるカウンセリングを受けるために、今日お示しした私の考えが参考になりましたら幸いです。


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