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  • 執筆者の写真上町カウンセリングオフィス

大きな地震のあとで


18日夜、山形県沖を震源地として最大震度6強を観測する地震がありました。


大きなアラート音が鳴り響き、続いて大きな揺れがやってきました。海沿いの地域では津波や停電、家屋の被害などがあり多くの方が被害に遭われ不安な夜を過ごされました。



被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。



鳴り響くアラート音と大きな揺れを感じながら私は自動的に東日本大震災のことを思い出していました。今回の地震で今までにあった大きな災害のことを思い出された方は多いのではないでしょうか。


ある出来事が引き金となって以前の辛い記憶が思い出されることがあります。当時の出来事が生々しく思い出され、まるで自分がその時に戻ったように感じられるのです。このような現象をフラッシュバックといいます。記念日反応といって辛い出来事があった日の前後に心身に不調をきたすこともあります。PTSDや2次受傷など自然災害や大きな事故が起きた際の心の反応についてご存知の方も多いでしょう。


今回の地震の被害にあわれた方はもちろん、以前の体験を思い出して不安が高まっている方は繰り返し災害の情報が流れるようなメディアから離れゆっくりと生活を日常のペースに戻していきましょう。


しばらく落ち着かない日々が続くかもしれませんが時間とともに平穏は少しずつ戻って来ます。


お子さんが不安がる時はなるべく一緒にいてあげましょう。お子さんの話を聞き「そうだったんだね」と気持ちを受け止めてあげて下さい。時間とともに普段のペースを取り戻していけるはずです。


もし2〜4週間経っても日常生活に支障がある場合は専門家に相談しましょう。早めに相談することが症状の悪化を防ぎます。


日本は自然災害の多い国です。


生活上の災害への備えとともに災害時の心の働きについても知っていることがいざという時の安心につながります。時々はご自身の気持ちの状態を振り返り、ゆっくりと過ごす時間を持っていただければと思います。


山々
山々



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